【北京聯合ニュース】韓国統一部の柳佑益(リュ・ウイク)長官は30日、中国・北京で開かれたセミナーで基調演説し、「朝鮮半島の統一は中国にも利益になるという前向きな認識が必要だ」と強調した。
 朝鮮半島が分断している状況を安定的に管理することが中国の利益になるとの考え方を批判。「朝鮮半島の統一は当事国の韓国と北朝鮮が主導すべきだが、周辺国の協力があればこそ、円滑で効率的に統一を進められる」と述べ、統一への協力を促した。
 また、韓国政府は統一に備え、国民の結束、統一財源の確保、北朝鮮脱出住民(脱北者)の定着支援、統一外交の強化、関連法制度の整備という五つの政策を進めていくと説明した。
 柳長官は「北朝鮮にとって、最高指導者の金正日(キム・ジョンイル)総書記の急死は大きな衝撃であると同時に、変化を遂げるチャンスだったが、北朝鮮は勇気を出せなかった」と指摘。北朝鮮の新指導部は新たな南北関係を確立しようとする韓国政府の努力に応えていないと非難した。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0