【ソウル聯合ニュース】韓国で学生や主婦、会社員らがインターネットを通じ海外から麻薬を購入し摘発されるケースが増えている。韓国警察庁によると、2008年以降、994人が摘発されている。そのうち初犯者が90%という。
 警察庁は29~30日、ソウル市内のホテルで米国、中国、東南アジア諸国の責任者が参加する「第3回麻薬捜査国際協調会議」を開催する。会議では麻薬問題をめぐる対策やネット上での麻薬取引の防止に向けた国際協調のあり方について話し合う計画だ。
 韓国ではスマートフォン(多機能携帯電話)の加入者が3000万人を超えていることもあり、ネットを通じた麻薬購入が増えている。だが、麻薬組織は海外にあり、捜査は難しいのが実情だ。麻薬は主に米国やハンガリー、台湾、ニュージーランド、英国などから郵便で持ち込まれるという。
 留学生や外国人講師が新種の麻薬を国内に持ち込むケースも相次いでいる。一部の国では麻薬に分類されていないため、取り締まりは難航している。ナイジェリアなどアフリカの麻薬組織がタイやミャンマー、ラオスなど東南アジア諸国から韓国を経由し、米国に運ぶ例は後を絶たない。
 中国人による麻薬密輸も急増している。昨年、麻薬類管理に関する法律違反などの容疑で逮捕された中国人は104人となり、前年に比べ約2倍増えた。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0