【ソウル聯合ニュース】中国人民元の対ドル相場が最高値を記録するなど、アジア主要通貨の上昇が当分続く見通しだ。
 韓国銀行(中央銀行)などは28日、人民元の対ドル相場が25日に1ドル=6.2417元をつけ、最高値を記録したと明らかにした。
 対ドルウォン相場は25日に1ドル=1098.2ウォンとなり、昨年9月以降約1年ぶりに1100ウォンを切った。翌26日には1097.0ウォンとさらに上昇した。
 香港ドルやマレーシア・リンギットなどの対ドル相場も高値水準となっている。
 アジア通貨の対ドル相場が軒並み上昇しているのは、欧米や日本の金融当局の量的緩和措置に伴い豊富な資金がアジア新興市場に流入しているため。
 中でもウォンの対ドル相場が最も大きく上昇している。
 対ドルウォンレートは7月から今月26日までに4.3%上昇した。同期間にマレーシア・リンギットは4.1%、シンガポールドルは3.6%、タイ・バーツは2.8%、人民元は1.8%、香港ドルは0.1%上昇した。
 一方、同期間に日本円は0.5%、ユーロは2.2%下落している。
 アジア新興国の政策金利が先進国より高く収益性が高いため、アジア通貨の為替レート上昇は当分続くものとみられる。
 韓国の東部証券は「年末までに1ドル=1080ウォンのラインまで上昇するとみている」と予想した。

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