大学卒業式の模様(資料写真)=(聯合ニュース)
大学卒業式の模様(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の成人10人中4人以上が大卒であることが分かった。40年前は10人中0.7人に過ぎなかった。産業化・情報化時代に優れた人材を必要とした社会情勢と教育熱が生んだ結果とみられる。
 統計庁と教育統計サービスが29日に公表した資料によると、2010年の人口総調査で20歳以上の成人3676万5374人のうち、大卒者は43.2%の1587万8204人だった。これは専門大学(短大に相当)、大学、大学院の中退・修了・卒業者らを含めたもの。

 成人人口のうち、大学教育を経験した人の割合は40年前までは10%を下回った。産業化初期の1970年に大卒者はわずか6.6%だった。その後は増加を続け、1980年に10.3%、1990年18.8%、2000年31.4%、2010年には43.2%を記録した。
 経済協力開発機構(OECD)の調査をみると、25~64歳のうち、大学以上の高等教育を受けた人口の割合は韓国の場合、2009年ベースで39.0%を記録し、OECD平均(30.0%)を上回った。
 韓国で急激に高学歴の人口が増加したのは、産業化・情報化時代に合わせ優秀な人材が求められたほか、学歴に対する社会的差別と教育熱などが複合的に作用したためだ。
 教育水準に対する社会的差別は賃金水準で容易に確認できる。2010年ベースで中卒以下労働者の月平均賃金は161万ウォン(約12万円)、高卒189万ウォン、専門大卒198万ウォン、大卒以上295万ウォンとなっている。
 だた、高学歴者の増加で学歴インフレも加速化している。大学以上の高等教育機関を卒業した人の就業率は2000年68.4%から2005年に74.1%に上昇したが、2010年には55.0%まで下落している。

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