ラタ駐韓ニュージーランド大使(在韓国ニュージーランド大使館提供)=28、ソウル(聯合ニュース)
ラタ駐韓ニュージーランド大使(在韓国ニュージーランド大使館提供)=28、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】ラタ駐韓ニュージーランド大使は28日、聯合ニュースのインタビューに応じ、北朝鮮で金正恩(キム・ジョンウン)体制発足後に変化が起きたかどうかについて、北朝鮮に駐在する外交官や国際機関の代表らが慎重な姿勢を示したと伝えた。駐北朝鮮大使も兼任するラタ大使は先月、信任状を提出するため訪朝した。
 ラタ大使は「新たなリーダーシップの下、どのようなことが起こるのかについて話すのは早すぎるという話を聞いた。この話は、北朝鮮でさまざまな人と会い、観察者との論議の過程でよく耳にしたメッセージだ」と明らかにした。平壌駐在の外交官、国際機関や非政府組織(NGO)の関係者からの主なメッセージは「北朝鮮の政権交代の意味を判断するにはあまりにも早すぎる」という内容だったと説明した。
 訪朝期間中は、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長、朴宜春(パク・ウィチュン)外相ら北朝鮮の高官とも会った。
 ラタ大使は「北朝鮮が国際社会とともに歩むことで得るものが何かを把握するよう勧めた。これらは困難な状況の中で暮らす北朝鮮住民の生活を改善するために欠かせない手続きだ」と述べた。
 2009年に訪朝したことがあるラタ大使は、「何が起きているかは分からないが、平壌は当時よりも活気があるように見えた」と伝えた。道路の車や携帯電話を使う人が増え、住民らの服の色も多彩になっていたと説明した。
 韓国とニュージーランドの関係については、今年が両国の国交樹立50周年に当たり、さらに関係を強めるために自由貿易協定(FTA)交渉の妥結が必要だと強調した。韓国の消費者はFTA締結により環境にやさしい良質のニュージーランド産食料品を購入できるようになるとした上で、「ニュージーランドはコメを生産せず肉類の種類も異なるため、FTA締結が韓国の農業への脅威にはならないだろう」との見方を示した。
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