【ソウル聯合ニュース】サムスン電子が26日発表した7~9月期の連結決算によると、売上高は52兆1800億ウォン(約3兆8147億円)、営業利益は8兆1200億ウォンだった。
 四半期ベースで売上高が50兆ウォン、営業利益が8兆ウォンを超えたのは初めて。過去最高を記録した前四半期(4~6月)を上回り、前四半期比でそれぞれ売上高は9.6%、営業利益は20.8%増加した。前年同期比では、売上高が26.4%増、営業利益は91.0%増となった。
 1~9月の累計は、売上高が145兆447億ウォン、営業利益が20兆6992億ウォンだった。
 同社は、7~9月期は欧州債務危機による世界景気の不安定、IT分野の需要鈍化など厳しい局面が続いたものの、差別化された製品と技術競争力を土台に最高の業績を達成したと説明した。
 事業部門別にみると、収益が減少した半導体を除く全事業部門で業績が改善された。
 ディスプレー部門は、テレビ向け液晶パネルの価格安定、スマートフォン(多機能携帯電話)向け有機ELパネルの需要の高まりで堅調な業績を維持した。
 IT・モバイルコミュニケーションズ部門は四半期ベースで過去最高の業績を記録した。「ギャラクシーS3」など高付加価値スマートフォンの販売好調が業績を押し上げた。
 消費者家電部門は、テレビが季節的な要因で需要低迷の影響を受けたが、プレミアム製品を中心に販売が拡大。発光ダイオード(LED)製品の拡大などに集中し、収益性を維持した。
 7~9月期の投資規模は、半導体が2兆1000億ウォン、ディスプレーが1兆1000億ウォンなど4兆5000億ウォンだった。今年の投資規模は以前発表した通り約25兆ウォンと予想した。

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