【ソウル聯合ニュース】ギリシャを旅行中の韓国人女性が現地の警察官から暴行を受けていたことが25日にまでに分かった。女性は民族差別的な言葉も浴びせられたという。事件を受け、韓国政府はギリシャに抗議した。
 女性は今月16日にアテネ市内を観光中に理由もなく2人の警察官に暴行を受けた後、逮捕されたという。
 韓国外交通商部などによると、女性は突然、身分証の提示を求めてきた警察官に対し「警察かどうか身分証を見せてほしい」と反論したところ、殴られたという。その後、手錠をかけられ警察署に連行される際にも暴行を受けた。
 宿泊先を告げると、警察官は「そこに行く」「(あなたは)裁判所へ行かなければならない」などと威嚇された。その後に解放されたが、「韓国人は帰れ(KOREAN、GO HOME)」などと罵倒されたという。
 女性はすぐにアテネの韓国大使館に事件を届け出ており、加害者や責任者の処罰を求めている。
 外交通商部の趙泰永(チョ・テヨン)報道官は25日の定例会見で事件について、現地の大使館員がギリシャ側に激しく抗議するとともに加害者の処罰を求めていると話した。駐ギリシャ大使がギリシャ警察庁と治安関係閣僚に捜査を依頼しており、26日に大使は警察庁トップおよび同閣僚と面会するという。
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