【ソウル聯合ニュース】現代自動車は来年の経営計画について、ウォン高の進行を受け、市場予想よりも保守的な想定為替レートに基づき計画を策定する方針を示した。
 財経本部長を務める李元熙(イ・ウォンヒ)副社長は25日、ソウル本社で開かれた企業説明会(IR)で、「市場が想定する来年の為替相場は1ドル=1076ウォンだが、それよりも保守的な経営計画を立てる」と明らかにした。海外工場での生産比率が高いため影響は限定的と前置きしながらも、プラットフォームの統合や取引通貨の多様化に努めていると説明した。
 現代自は、来年の経営環境は厳しいとみている。世界自動車市場は成長が鈍化し、販売は前年比3.6%増の8032万台にとどまると予想した。
 これに備えた経営戦略として、品質強化と高級化を掲げた。李副社長は「乗り心地や騒音、振動など、性能面をドイツ車並みに引き上げるための戦略を策定・実行する」と話した。高級車で採用する新技術を低価格モデルにも用い、消費者の選択の幅を広げる。
 韓国国内の工場では昼勤2交代制の早期定着と生産量維持に総力を挙げ、顧客サービスの改善を通じ輸入車に対抗する。海外販売では高級化と大型化に注力する。
 同社の今年の販売目標台数は429万台。7~9月の販売実績は前四半期を下回ったが、10~12月期は回復し、年間目標を達成できると見込んでいる。

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