【東京聯合ニュース】鉄鋼大手の新日本製鉄(現・新日鉄住金)が韓国鉄鋼最大手のポスコを相手取り、技術を不正に取得したとして損害賠償などを求めた訴訟が25日、東京地裁で始まった。
 変圧器などに用いられる方向性電磁鋼板の製造技術をポスコが不当に取得したとし、不正競争防止法違反で提訴した。ポスコに対し、986億円の損害賠償と鋼板の製造・販売差し止めを求めている。
 訴状によると、ポスコが1987年以降、旧新日鉄の元社員から電磁鋼板の高度製造技術を取得して鋼板を製造・販売したため、多大な損害を与えたという。これに対しポスコは、技術を侵害した事実は全くないとし、全面的に争う構えだ。
 電磁鋼板は変圧器やモーターの鉄心に用いられる。世界市場でのシェアは、新日鉄住金が約30%、ポスコは約20%。
 今回の訴訟は、株式の持ち合いなど協力関係にある両社が争うという点でも関心を集めている。

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