【ベルリン聯合ニュース】北朝鮮の政治犯収容所を脱出した北朝鮮脱出住民(脱北者)の人生を描いたドキュメンタリー映画「14号収容所(Camp14):完全統制区域」が、ドイツの映画館で上映される。
 映画制作会社は同映画の公式サイトを通じ、来月8日にベルリン、ミュンヘン、ハンブルグ、フランクフルトなどドイツの10都市余りで映画を同時公開すると明らかにした。
 映画タイトルは脱北者のシン・ドンヒョク氏(31)が生まれ育った北朝鮮の強制収容所「14号管理所」を指す。シン氏は2005年に脱北し、政治犯収容所で行われる北朝鮮の人権弾圧の実態を米国や欧州などに告発した。
 シン氏の経験をアニメーションで再現したほか、別の脱北者2人のインタビューも盛り込んでいる。収容所内の人権問題のほか、「脱北後の生活に適応できず、収容所に戻りたかった」というシン氏の告白を通じ、脱北者の挫折感も紹介している。
 同映画はトロント国際映画祭などで上映されたが、一般映画館で公開されるのは今回が初めて。

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