【ソウル聯合ニュース】サムスン電子製品の米国販売を永久的に禁止するよう求めた米アップルの主張に対し、サムスンが反論する文書を米裁判所に提出したことが分かった。ドイツの知的財産権専門ブログ「フォス・パテンツ(FOSS PATENTS)」が22日、伝えた。
 それによると、サムスン電子は19日に裁判所に文書を提出し、デザイン特許や特許保有者の権利を守ることは「公益」にかなうとするアップルの主張に反論した。
 文書ではアップルの共同創業者、スティーブ・ウォズニアック氏が今年8月に米連邦地裁で出された陪審員評決に同意しなかった事実に言及。アップルが合法的で公正な競争を妨げていると指摘した。
 公益のためというアップルの主張に対しては、製品の販売が禁止されれば消費者の選択権という公益を損なうと反論した。
 また、今回の裁判でサムスン側に最も大きい打撃となったアップルのスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)3GS」のデザイン特許を、アップルが現在は使用していない事実を指摘した。アップルは「iPhone5」発売以降、「3GS」を販売していない。
 米連邦巡回区控訴裁判所は今月11日、サムスンのスマートフォン「ギャラクシー・ネクサス」に対する米国内の販売差し止め仮処分を命じた一審の判決を破棄し、審理をカリフォルニア州連邦地裁に差し戻した。同ブログを運営する知的財産権専門家のフローリアン・ミューラー氏は、この点もサムスンに有利に働くと分析した。

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