【ソウル聯合ニュース】韓国南西部の黄海で不法操業していた中国漁船の船員が韓国海洋警察の撃ったゴム弾で死亡した事故を受け、張シン森駐韓中国大使は19日、韓国外交通商部を訪れ安豪栄(アン・ホヨン)第1次官に中国の立場を伝えた。
 政府消息筋によると、張大使は韓国の銃器使用に懸念を表明するなどこれまでの中国政府の立場を説明した。その上で、この事故が韓中関係に否定的影響を及ぼさないよう協調し、迅速に解決するよう呼びかけた。
 韓国に対する抗議はなかったもようだ。
 安次官は「両国が不必要な緊張を招かないよう解決すべき」と強調したとされる。
 一方、外交通商部の金星煥(キム・ソンファン)長官は同日記者団に対し、「韓中両国が不法操業を減らそうとしている過程で発生しただけに残念だ」と遺憾を表明した。また、公正で正確な調査を行い、「中国とも緊密に協議する」と述べた。
 韓国政府は事故発生後、韓中関係の緊張を招かないよう冷静な対応を強調してきた。中国も事故直後は強硬な態度を示したものの、両国関係に悪影響を与えないよう迅速に対応する姿勢を示している。

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