【ソウル聯合ニュース】韓国南西沖の黄海で不法操業していた中国漁船の船員が韓国海洋警察官の撃ったゴム弾で死亡した事件に関し、韓国政府は落ち着いた対応が必要だと強調した。
 外交通商部の趙泰永(チョ・テヨン)報道官は18日の会見で、「この事件は、不法操業後に激しく抵抗する船員を取り締まる法執行の過程で発生した偶発的な事件」と説明。事実関係を正確に調べた上で、冷静に処理する必要があるとした。
 また、韓国と中国は戦略的な協力パートナー関係にあり、互いに大切な隣人としながら、「偶発的に発生した事件により、両国の国民感情が対立したり両国間の緊張を招いたりすることがあってはならない」と指摘した。
 さらに、「事件を冷静かつ合理的に処理するとともに、こうした不幸な事件が再発しないよう、不法操業に対する根本的な解決策などを含め徹底的に対策を講じることが求められる」と、中国の対応に期待した。死亡者と遺族にもあらためて弔意を示した。
 中国側は、事件発生直後に外務省を通じ抗議の意を示した後は、調査結果が出るのを見守っている。

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