【瀋陽聯合ニュース】北朝鮮最大の鉄鉱山、茂山鉄鉱(咸鏡北道)に関し、北朝鮮と中国の投資交渉が難航しているもようだ。17日、中国内の北朝鮮消息筋が伝えた。
 年間生産量600万トン(1日平均1万6500トン)に達する茂山鉄鉱は採掘と選鉱に必要な各種設備が老朽化したため、最近1日の平均生産量が4000トンほどに落ち込んでいるという。
 これにより北朝鮮全体の鉄鉱石生産規模は、年間20万~30万トン生産するとされていた平安北道徳縣鉄鉱などを合わせても、年間160万~170万トンに減ったと推定される。
 北朝鮮は2000年代半ばから茂山鉄鉱に中国企業の資金を取り込み設備投資後、鉄鉱石や紛鉱を供給する形態の合弁事業(外国人から投資を受け北朝鮮が単独経営し契約条件によって利益を分配する方式)を行ってきた。
 一部の中国企業は投資金をすべて回収し事業を終えた。だが、延辺(吉林省)地域の一部企業は現地投資拡大を要求する北朝鮮と合意に至らず、2008年から物量供給が途絶え先月に事業を中断したと伝えられた。
 北朝鮮は茂山鉄鉱の設備老朽化が深刻になったため昨年から中国の大企業を相手に大規模投資を打診しているが、中国側が茂山鉄鉱について長期または永久開発権を要求したため交渉が進展していないもようだ。
 北朝鮮は一部小規模鉱山について外国人投資者と北朝鮮が共同出資し共同経営する合併形態は認めているが、鉱山開発権自体を譲ったことはない。
 中国の関連業界は、推定埋蔵量が45億トンに達するアジア最大の鉄鉱で国家戦略鉱山である茂山鉄鉱の開発権を北朝鮮が簡単に譲ることはないとみている。

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