武藤大使=(聯合ニュース)
武藤大使=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】独島・歴史認識問題で韓国と日本の外交対立がくすぶる中、武藤正敏駐韓日本大使が20日、離任する。
 韓国政府の消息筋は17日、「日本外務省の人事により武藤大使が20日に帰国する」と伝えた。
 武藤大使は2010年8月に赴任し、独島・歴史認識問題に揺れた2年余りの任期期間を過ごすことになった。
 赴任した翌年の2011年には日本の独島領有権主張、日本の中学校教科書検定結果発表、外務省の大韓航空利用自制、自民党議員の鬱陵島訪問企図、日本大使館前の慰安婦を象徴する少女像の撤去要求があった。まさに難題が重なった在任期間だった。
 特に今年8月に李明博(イ・ミョンバク)大統領が独島を訪問したことを受け、日本は国際司法裁判所(ICJ)への提訴提案など、これまでにない強い反発を示した。「韓日関係が1965年の韓日請求権協定以前に戻ってしまった」という声まで聞かれ、日本政府が大使を一時帰国させるにまで至った。
 後任に内定した別所浩郎政務担当外務審議官は、今月末もしくは来月初めに赴任するとみられる。
 別所審議官は事務次官や駐中国大使候補にも挙がった高官で、韓日関係改善に努める狙いがあるとされている。
 だが、韓国政府内では「関係改善は大使1人でできるものではない」という指摘が多く聞かれる。

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