報告書は、アジアの国防予算の87%を占める、中国と日本、インド、韓国、台湾について調査した。軍兵力は大きな変化がないが、国防費支出は2011年に2240億ドル(約17兆6500億円)に拡大したという。
特に中国の国防費の急増が目立つ。2011年に899億ドルと、2000年に比べ4倍に拡大した。このうち、新型兵器の導入に関する研究・開発(R&D)費用が258億ドルに増えた。
これら5カ国・地域に中国が占める割合は、2000年の20%から2011年には40%に拡大した。しかし報告書は、調査に引用した中国の公式的な数値は過小評価された公算が大きく、実際には約60%に達すると強調した。
中国の国防費は2005年に日本を初めて上回り、同国より国防費支出が大きい国は米国だけとなっている。
一方、日本の2011年の国防費は2000年に比べ45.5%増の582億ドル、インドは47.6%増の370億ドルだった。
韓国は70.6%増の290億ドルと集計された。台湾は25%増の100億ドル。
CSISの国際安保担当の局長は「アジアの国防費支出の拡大が、この10年に年平均13.4%増を記録した中国によるものであるのは疑う余地がない」と指摘した。
報告書は、欧州の国防費支出と兵力が減少し続け、今年は初めてアジアを下回ったのに対し、アジアはここ5年間、軍事費の支出が著しいと指摘した。韓国とインド、日本の場合は高性能の戦闘機を購入していると指摘した。
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