【ソウル聯合ニュース】国防部の金寛鎮(キム・グァンジン)長官は15日、今月2日に北朝鮮兵士が南北軍事境界線を越え亡命した事件について、北朝鮮兵が哨戒所の窓をノックするまで韓国軍兵士が誰も侵入に気付かないなど、警備がずさんだった点を国民に謝罪した。
 金長官は15日午後、国防部で国民に対する謝罪文を発表し「今回の亡命事件を分析した結果、明らかに警戒作戦に失敗しており、状況報告体系がずさんだったことが判明した」と述べた。
 また、今回の問題について大規模な問責を行う考えを示した。
 尉官級の将校以下については問責対象から外し、「上級の主要職位者については、ずさんな指揮および状況管理が確認されれば厳格な規定を適用する」と明らかにした。
 さらに、警戒脆弱(ぜいじゃく)地域を詳細に分析した上で兵力を補充し監視装備と鉄柵を早急に補強するなど、最前線の警戒強化のための後続措置も発表した。
 部隊間の幹部および指揮系統における状況報告が明確に行われるよう紀綱を確立し、国民の信頼回復に努めることを強調した。

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