【高城聯合ニュース】韓国の国会国防委員会の委員長ら7人が12日、韓国東部・江原道高城郡の陸軍第22師団を訪問し、今月2日に北朝鮮兵士が亡命した際の軍の警戒態勢などについて報告を受けた。
 北朝鮮兵が哨所の窓をノックするまで韓国軍兵士が誰も侵入に気付いていなかったなど、ずさんな警戒態勢が批判を浴びている。
 師団長によると、北朝鮮兵士は上官を暴行し報復を恐れたため先月29日未明、警戒勤務中に軍隊を脱走したと話しているという。
 憲兵隊関係者は、哨所の監視カメラを調査した結果、2日午後7時26分から3日午前1時8分まで録画されていなかったと明らかにした。師団長によると北朝鮮兵士が哨所の窓をノックしたのは2日午後11時15分で、当時の映像が残っていないことになる。
 この関係者は日付を間違って入力したため録画された映像が消去されたもとの推定されると説明し、わざと消去したわけではないと強調した。
 今後、民間の鑑識チームが監視カメラのハードディスクをあらためて調査するという。
 一方、軍事境界線から哨所までには三つの鉄柵がある。師団長は、韓国兵が鉄柵を越える実験をした結果、中間の鉄柵は52秒、南側の鉄柵は1分1秒で越えたと説明。「三つの鉄柵を越えるのにそれほど長い時間は掛からない」と報告した。

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