【ロサンゼルス聯合ニュース】「より多くの米国の医師が患者の苦痛を軽減する韓方(漢方)の治療法を導入することを期待しています」――。
 米カリフォルニア州サンディエゴで開催された国際整骨医学会学術大会に出席したミシガン州立大学整骨医学部のWilliam Strampel学部長は韓方医学の熱烈なファンだ。手術せずに脊椎疾患を治療する韓方医学の魅力に引かれ、同大学に韓方医学関連の課程を開設し、米国の医師に韓方医学を積極的に広めている。
 手術をしない脊椎疾患の治療を専門とする韓国の自生韓方病院のシン・ジュンシク理事長が同学術大会で2回にわたり講演を行ったのもStrampel学部長の要請があったためだ。
 5~8日に開かれた学術大会には全米から5000人余りの整骨医学専門医をはじめ約3万人が集まり、セミナーや展示会などを通じて最新の医学情報や関連産業の動向などに関する情報を交換した。
 学術大会に出席した整骨専門医の多くは自生韓方病院のブースに立ち寄り、はり治療や推拿療法などに関心を示した。
 同学会の関係者は「痛みが激しい脊椎疾患患者の治療のために韓方の導入を進めている医師が多い」と話している。
 整骨専門医らが韓方医学に目を向けたのは、骨や関節の疾患を抱える患者の苦痛を減らし、早期に運動能力を取り戻すリハビリを通じて韓方医学の効能を確認したためだ。
 ミシガン州立大学は韓方治療法の導入に向け、自生韓方病院と了解覚書を締結し、共同研究に取り掛かった。
 自生韓方病院米国分院のユン・ジェピル代表院長は「米医療陣の悩みは手術による脊椎疾患の治療が患者に大きな苦痛を与え、完璧なリハビリにならないという点にある。韓方治療がこうした悩みを解決する代案になると認めている」と述べた。

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