【光州聯合ニュース】武藤正敏駐韓日本大使は9日、韓国南西部・光州で開催された韓日経済交流シンポジウムで演説し、政治的困難があっても韓国と日本は交流・協力関係を続けるべきだとの考えを示し、今が両国の交流の時期だと強調した。
 武藤大使は、1998年に採択された韓日共同宣言の精神こそ両国関係の友好を深めるために必要な姿勢だとの認識を示した。1998年、当時の小渕恵三首相が韓国国民に損害と苦痛を与えた歴史的事実に対する痛切な反省と心からのおわびを表明し、これを金大中(キム・デジュン)大統領が真摯(しんし)に受け入れ、日本が国際社会で担った役割を高く評価しながら両国関係を発展させたと述べた。
 金大中大統領時代の両国間の文化交流が現在の関係の土台になったとした上で、9月の外相会談で協議したように、大局的見地から経済、人的交流、文化交流、安全保障などさまざまな分野で両国が協力することが重要だと述べた。
 協力関係をさらに強化するためには、より大きな枠で考えるべきだと指摘し、韓日自由貿易協定(FTA)=日本での呼び名は日韓経済連携協定(EPA)=の締結が最初の一歩になるとの見方を示した。

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