【ソウル聯合ニュース】韓国の軍当局が、新ミサイル指針により開発が可能になった射程550キロと800キロのミサイルを5年以内に作戦配備する計画であることが分かった。
 政府筋は8日、「軍が来年から5年間計上する約2兆4000億ウォン(約1700億円)のミサイル戦力増強予算は、射程550キロと800キロのミサイルを開発配備するためのもの。これらのミサイルを5年以内に実戦配備することを目標としている」と明らかにした。来年から年間5000億ウォンの予算を組むよう要請済みで、まずは来年の政府予算案が国会で認められるかが鍵になるとした。
 別の消息筋は「青瓦台(大統領府)と外交通商部、国防部が(米国との)難しい交渉の末に、新たなミサイル指針をつくった。国会が行政府の努力を考慮することを期待する」と話した。
 青瓦台は7日、弾道ミサイルの射程距離を800キロに延長する内容を盛り込んだ「新ミサイル政策宣言」を発表したが、国防部は新たな弾道ミサイルの配備について具体的な時期を示していない。同部のシン・ウォンシク政策企画官は7日の会見で、「(弾道ミサイルの配備は)長い時間はかからず、予算投入などを踏まえ適切な時期に配備することになる」と説明した。
 一方、軍関係者によると、韓米は24日に米ワシントンで開催される韓米定例安保協議(SCM)で、米国の偵察衛星や通信衛星、衛星利用測位システム(GPS)衛星などを通じて収集した北朝鮮のミサイル・長射程砲情報を韓国型ミサイル防衛体系に連動させる問題を協議する計画だ。同システムの構築は、米国と日本が推進中のミサイル防衛(MD)体系とは関係がないという。

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