【ソウル聯合ニュース】知識経済部は7日、1~9月の素材・部品産業の輸出額について前年同期比1.5%減の1888億ドル(14兆8491億円)と暫定集計されたと発表した。輸入額は同5.4%減の1210億ドル。貿易黒字は678億ドルで前年同期より6.4%増加した。ただ、輸出、輸入のいずれもが減少する「不況型黒字」を懸念する声が出ている。
 知識経済部は韓国の全産業の貿易黒字が同13.3%減少の188億ドルということを考慮すると、素材・部品産業が高い競争力を持っていると評価している。
 日本からの素材・部品輸入額は7.8%減の277億ドルで、対日輸入依存度は過去最低の22.9%まで低下した。対日貿易赤字も昨年の4~6月期から前年比で6四半期連続減少している。対日赤字は2010年10~12月期に60億ドルを超えていたが、昨年から50億ドル台に低下。今年7~9月期の赤字は53ドルまで減少した。
 対中輸出は中国の景気減速もあり、同4.7%減の632億ドルだった。対米輸出は3月に発効した自由貿易協定(FTA)効果もあり、10.2%増の175億ドル。東南アジア諸国連合(ASEAN)やインドなど新興国への輸出も増え、素材・部品輸出の対中依存度は次第に減るとみられる。
 知識経済部は「単純な不況型黒字ではなく、輸出相手国を多角化しようとする企業の努力が実を結んだ」と評した。

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