【ソウル聯合ニュース】今年に入り、中国の公用機、公用船、海軍艦艇が韓国の総合海洋科学基地が建設されている海中岩礁の離於島付近に出現する回数が大幅に増えたことが分かった。
 韓国軍合同参謀本部が5日に国会国防委員会所属議員に提出した資料によると、中国海軍のヘリコプターなど中国の公用機が今年1月から9月まで14回にわたり離於島の上空に現れた。
 離於島の上空で中国の公用機が韓国空軍のレーダーに感知された回数は2010年が2回、2011年が7回だった。中国の公用船と海軍艦艇が離於島沖に出現した回数は2009年が14回、2010年が16回、2011年が39回、今年1~9月が48回と毎年急増している。
中国が離於島に公用機や公用船を頻繁に送っているのは管轄権をめぐる韓国政府との神経戦を念頭に置いた措置とみられる。
 中国メディアによると、中国は2015年までに尖閣諸島(中国名:釣魚島)、スカボロー礁(同:黄岩島)など領有権紛争を抱える島しょに無人航空機による監視体制を確立することを決め、離於島も自国の管轄海域として明示した。
 ただ、中国の公用機や公用船が出現しても、離於島は国際法では公海上の岩礁であるため韓国政府としてはこれといった対応手段がないのが実情だ。
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