【ワシントン聯合ニュース】米アラスカ州で生産される天然ガスを韓国と日本に輸出できるよう、現地にパイプラインを建設する大規模事業が推進中だ。米議会専門紙「ザ・ヒル」が4日、伝えた。
 同紙によると、エクソンモービル、コノコフィリップスなど米国の世界的な石油エネルギー会社は、パイプラインメーカーのトランスカナダと共同でアラスカのノーススロープガス田と南部の海岸をつなぐパイプラインの建設計画で合意し、米連邦政府に建設許可を申請する予定だ。
 総額650億ドル(約5兆1000億円)規模のこの事業は、アジアへの輸出を狙ったもので、米連邦政府の決定が韓国と日本政府との契約成立に関わってくる。
 問題は、現在このノーススロープガス田が米本土の中西部用に制限されているため、連邦政府がパイプライン建設事業の貸付保証を保留にしていることだ。
 これについてアラスカ州選出の共和党上院議員は、地域経済活性化のための重要な事業だとして、迅速な事業推進を求める声明を出した。
 連邦政府は、ノーススロープのガス輸出は米本土のエネルギー価格に影響を与えないとする大統領の判断が必須だとして保留を維持してきた。
 また同紙は、韓国などへの輸出にはパイプライン建設とともに税制や資金調達などの問題も解決しなければいけないと指摘した。

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