【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の警備艇や漁船が、黄海上の南北軍事境界線と位置付けられる北方限界線(NLL)を10年で338回侵犯したことが分かった。韓国の国会国防委員会の鄭熙秀(チョン・ヒス)議員(セヌリ党)が4日、合同参謀本部が提出した国政監査資料を分析した結果を明らかにした。
 それによると、2001年から今年9月末までに北朝鮮による338回の侵犯があった一方で、韓国海軍の警告射撃は13回にとどまった。
 このうち北朝鮮の警備艇の侵犯は113回で、韓国側の警告射撃は8回。漁船による侵犯は225回で警告射撃は5回だった。
 鄭議員は「韓国軍の消極的な態度が北朝鮮を勢いづかせ、今年も北朝鮮のNLL侵犯が続いている」と指摘。政府と軍が北朝鮮の挑発に強く対応すべきだと主張した。

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