【大連聯合ニュース】中国・大連で開催中の北東アジア協力対話(NEACD)に参加している北朝鮮と米国の政府代表団が、27日夜に非公式に接触したことが分かった。
 ある消息筋が28日、クリフォード・ハート6カ国協議担当特使ら米国代表団が27日の夕食会終了後に、チェ・ソンヒ外務省米州局副局長率いる北朝鮮代表団とも自然な形で接触したと伝えた。どちらが先に接触を図ったかは確認されていないが、時間は30分程度だった。
 具体的な内容も伝えられていない。双方は従来の立場を再確認したもようだ。米国は非核化の事前措置など信頼醸成にまず取り組むよう求め、北朝鮮は米国が先に北朝鮮への敵対政策を捨てるべきだと主張したとみられる。
 米国代表団は韓国や中国などの代表団とも会っており、それと同様に北朝鮮に接触したとされる。消息筋は「通常の接触で、特別なことはないと聞いている」と話した。
 しかし、大統領選挙を控える韓国と米国の状況を踏まえると、米国はこの接触で、挑発行為をしないよう北朝鮮に迫った可能性がある。北朝鮮は食糧支援問題などを取り上げたと考えられる。
 米朝の高官が直接接触するのは、8月にハート特使と韓成烈(ハン・ソンリョル)国連北朝鮮代表部次席大使が会って以来だ。

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