【大連聯合ニュース】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議参加国の政府当局者が一堂に会する第23回北東アジア協力対話(NEACD)が27日、2日間の日程で中国の大連で始まった。
 会議はカリフォルニア大学サンディエゴ校の世界紛争・協力研究所(IGCC)の主催で、毎年開催されている。今回は北朝鮮も6カ国協議次席代表のチェ・ソンヒ外務省米州局副局長が率いる代表団を派遣した。北朝鮮が会議に参加するのは3年ぶり。
 会議では「朝鮮半島の平和と安定」をテーマに、北朝鮮の核問題に対する各国の立場を確認し、対話の再開に向けた方策を模索するとみられる。韓国と北朝鮮、米国と北朝鮮の個別接触にも関心が集まる。
 チェ副局長は前日に行われた非公式の夕食会に出席したが、韓国、米国、ロシアの出席者とは離れた席に座っていたという。夕食会後は記者団から米朝接触に関する質問を受けたが、回答しなかった。
 米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は米国務省関係者の話として、「(会議に出席した)クリフォード・ハート6カ国協議担当特使は北朝鮮関係者と会合する計画がない」と明らかにした。
 会議初日は午前・午後の会議と夕食会が開かれる。2日目は午前の会議後、政府当局者のみが出席する昼食会を最後に会議は終了する。会議は発表と質疑応答の形で行われる。 
 6カ国協議が2008年末に決裂して以来、関連国は北朝鮮の非核化に向けた対話の糸口を探ってきた。昨年は、南北と米朝の高官会議が実現し、米朝合意が発表された。だが、北朝鮮が今年4月、長距離ミサイルを発射したことを受け、対話再開の動きは見られていない。

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