【モスクワ聯合ニュース】ロシア連邦商工会議所のペトロフ副会頭が25日、モスクワで開催された第5回韓ロビジネスダイアログに出席し、「ロシアのビジネス業界は、ロシアと韓国の自由貿易協定(FTA)が早期に締結されることを願う」と期待を示した。
 ペトロフ副会頭は、ロシアが先月、世界貿易機関(WTO)に正式加盟したことに触れ、FTA交渉を推進できる環境が整ったと強調した。
 ロシアはまだ、西側諸国とFTAを結んでいない。同副会頭によると、現在38カ国と交渉を進めており、中でもオランダ、欧州自由貿易連合(EFTA)との交渉は大詰め段階という。
 韓ロFTAの見通しについては、「交渉は両国間だけで行われるものでなく、ロシアと3カ国関税同盟を結んだカザフスタン、ベラルーシの立場を考慮するという難しさもある。しかし、ロシア政府は自由貿易路線を追求しており、1年以内でなくても近い将来、韓国との協定締結が可能になると期待している」と話した。
 韓国代表団側も、FTA締結に賛同した。この日の会議で「韓国のFTA締結現況と環境変化」を発表した韓国貿易協会のチョ・ソンデ研究委員は、ロシアの状況に言及した上で、「2008年に中断した韓ロFTA締結に向けた議論が、再開される環境ができた」と評価した。ロシアが朝鮮半島に隣接した極東地域の進出に積極的な点も、プラス影響を及ぼすとの見方だ。
 韓ロビジネスダイアログは、2つの民間会議を統合し2008年に発足した協議体で、毎年開催されている。
 今年、韓国は貿易協会の安ヒョン鎬副会長を団長に、全国経済人連合会や知識経済部関係者が出席した。ロシア代表団の団長はペトロフ副会頭が務めた。韓ロの通商投資現況および環境変化、医療分野の協力策、エネルギー近代化の協力策の3セッションで討論が行われた。

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