【北京聯合ニュース】尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐる日中対立の余波で、中国人観光客を乗せて日本に向かうはずだった大型クルーズ船の行き先が急きょ韓国に変更されたことが25日、分かった。
 韓国観光公社北京支社によると、24日に中国・天津を出港した米ロイヤル・カリビアン・インターナショナル社のクルーズ船ボイジャー・オブ・ザ・シーズは日本行きを取り止め、韓国の済州と釜山に停留することになった。
 約3000人の観光客を乗せた同クルーズ船は、乗客が日本行きを拒否したため元々は経由地だった韓国の両都市に目的地を変更した。
 日中対立を受け、多くの中国人観光客が中秋節と国慶節(建国記念日)の8連休(9月30~10月7日)の旅行先を、日本から韓国や東南アジアに変更するとの予想が出ている。
 中国人観光客を取り込もうと、北京の韓国総領事館は追加で観光ビザの申請を受け付ける業務を開始した。韓国の航空会社も韓中路線の機体を大型機に変更するなど、中国人観光客の増加に備えている。

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