【ソウル聯合ニュース】韓国政府は25日の閣議で、2013年度予算案と2012~2016年中期財政運用計画を確定した。来月2日までに国会に提出する。
 景気鈍化に対応しながらも、均衡財政の基調を維持することに焦点が当てられた。
 来年度予算の歳出は342兆5000億ウォン(約23兆7970億円)で、今年度より5.3%(17兆ウォン)増える。ただ、来年度から財政融資は政府が市中金利と政策金利の差額を補填(ほてん)する利差補填方式が拡大されるため、実際の歳出増加率は7.3%となる。
 財源配分を分野別にみると、保健・福祉・労働が97兆1000億ウォンで4.8%増加する。一般公共行政が57兆3000億ウォン(4.0%増)、教育が49兆1000億ウォン(7.9%増)、社会的間接資本が23兆9000億ウォン(3.6%増)、研究・開発が16兆9000億ウォン(5.3%増)など。
 主要事業をみると、民間雇用の冷え込みと青年層・ベビーブーム世代の苦境に配慮し、財政支援による雇用を今年より2万5000人多い58万9000人に拡大する。10兆8000億ウォンを投じる。
 国家奨学金は2兆2500億ウォンに増え、養育手当ての支給対象は所得下位70%まで拡大される。また、性暴力と校内暴力に対応するため、7000億ウォンを投入する。
 歳入は今年度より8.6%増え、373兆1000億ウォンで編成された。国税収入が5.2%増の216兆4000億ウォンで、税外収入が37兆4000億ウォン(32.0%増)、基金収入が119兆3000億ウォン(8.9%増)。
 財政収支から社会保障基金を引いた管理対象財政収支は、国内総生産(GDP)の0.3%にあたる4兆8000億ウォンの赤字となる。国の債務残高は今年の445兆2000億ウォン(対GDP比34.0%)から来年には464兆8000億ウォン(同33.2%)に増加する見通しだ。

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