総会には国連加盟国193カ国の政府代表が出席し、シリア問題やイランの核開発問題など、世界の主要懸案について意見を交わす。議長のイェレミッチ前セルビア外相は冒頭演説で、国際紛争の平和的解決などに向け抱負を述べた。
25日からの1週間は各国の首席代表が基調演説を行う。韓国代表団を率いる外交通商部の金星煥(キム・ソンファン)長官は、28日に15分間の基調演説を行う。独島や旧日本軍従軍慰安婦をはじめとする歴史問題を包括的に提起することを検討しているようだ。発言の強度や内容は、金長官の前に行われる日本の野田佳彦首相の基調演説を踏まえて最終決定するとみられる。
野田首相が尖閣諸島問題を取り上げる場合、中国の強い反発も予想される。その場合、韓日中が領土・歴史問題をめぐり激しい攻防を繰り広げることにもなりかねない。
一方、安保理の非常任理事国は10月18日に決まる予定だ。10カ国のうち今年は5カ国(任期2013~2014年)が選出される。韓国は1995~1996年に続き2回目の非常任理事国入りを目指している。アジアの1枠をカンボジア、ブータンと争うが、韓国は選出に必要な票(加盟国の3分の2)を十分確保しており、票の漏れを防ぐことに注力する。
総会は各国の基調演説の後、軍縮や人権など分野別委員会の会議を2か月近くにわたり進める。韓国は人権理事会と国際商取引法委員会(UNCITRAL)選挙にも名乗りを上げているが、特に競合する国はないもようだ。
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