【ニューヨーク聯合ニュース】第67回国連総会が18日午後(日本時間19日午前)、米ニューヨークの国連本部で開催される。総会で行われる安全保障理事会非常任理事国の改選には韓国が立候補を表明している。
 総会には世界85カ国の首脳ら加盟193カ国代表が出席し、シリア問題やイランの核開発、イスラエルとパレスチナの平和交渉など世界の重要懸案について意見を交換する。
 非常任理事国入りを最優先課題にしている韓国は外交通商部の金星煥(キム・ソンファン)長官が代表団を率いる。北朝鮮からは朴吉淵(パク・ギルヨン)外務次官が出席する。  
 総会は開会宣言から1週間、運営会議を開き、25日から各国首席代表の基調演説が行われる。金長官の演説は28日で、閣僚級首席代表では5番目となる。
 金長官が旧日本軍の従軍慰安婦に関する発言をするかどうかは決まっていない。韓国の首席代表が国連総会の基調演説で慰安婦問題について言及したことはない。
 基調演説が終わると、委員会別会議が約2か月間にわたり進められる。
 総会には武力紛争防止や軍縮・核不拡散、北朝鮮・イラン・シリアなどの人権問題、中東とパレスチナ問題、国連持続可能な開発会議(リオ+20)の追加措置など、168議題が提出されている。
 韓国政府は1995~1996年に続き、安保理非常任理事国(任期は2013~2014年)入りを目指している。改選が実施されるアジア枠の1カ国をめぐり、カンボジアとブータンも名乗りを挙げているが、韓国は当選に必要な129票(加盟国全体の3分の2)を確保しており、当選が有力視される。 
 地域グループ別に計5カ国の非常任理事国を選ぶ改選は10月18日に実施される。
 金長官はニューヨークに滞在する5日間、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長主催の行事に出席するほか、各国の代表と会談し、支持を訴える方針だ。 
 独島問題が浮上したことを受け、日本の一部からは韓国支持の撤回や同問題を国連で取り上げるべきとの主張が出ているが、実益がなく、実現する可能性は低いとされる。
 韓国は11月12日に開かれる国連人権理事会と国連国際商取引法委員会(UNCITRAL)選挙にも立候補している。

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