客待ちをするタクシー=(聯合ニュース)
客待ちをするタクシー=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】下半期以降、韓国でタクシーや上下水道などの公共料金が相次いで引き上げられる見通しだ。
 聯合ニュースが13日までに確認したところ、多くの地方自治体が公共料金の引き上げを推進中、または計画していることが分かった。コスト上昇や赤字累積などを理由に挙げている。

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◇タクシー料金、燃料価格の値上げで
 中でもタクシーの値上げ推進が目を引く。釜山市のタクシーの基本料金は現在2200ウォン(約152円)だが、来年1月1日に2800ウォンに上がる。2008年10月以来の値上げとなる。
 慶尚南道でも、2200ウォンから2800ウォンへ基本料金引き上げ申請案が提出されている。来年初めまでに上がる可能性が大きい。大田市は値上げに向け原価計算などの調査に着手。忠清南道や済州道にも引き上げをめぐる動きが見られる。
 タクシー業界は「液化石油ガス(LPG)価格が40%以上上がり、現在の基本料金では営業が不可能」とし、3000ウォン程度に上げるよう要求している。
◇上下水道は赤字解消のため
 上下水道料金も早ければ今年下半期から引き上げが相次ぐ。
 京畿道高陽市の上水道料金は現在1トン当たり547.5ウォン、下水道は241.0ウォンだ。上下水道事業所は赤字のため引き上げは避けられないとし、引き上げを計画している。
 慶尚南道晋州市は下半期から下水道料金を34%引き上げる。京畿道九里市も33.5%上げる計画だ。済州道は来年上半期の上下水道値上げを検討する予定という。
◇気になる世論に自治体は
 一方で公共料金の引き上げ計画を延期したり保留にしたりする自治体もある。忠清南道の錦山郡は12月の上下水道10%引き上げ計画を来年に先送りした。同道瑞山市も上下水道の15%引き上げを延期している。公共料金の引き上げ抑制を理由とする。
 慶尚南道の複数の市・郡も世論を意識し、下半期を目指していた上下水道値上げを保留した。大田市は7月に消費者政策委員会を開き、都市ガス料金の据え置きを決めた。
 仁川市では、この2年間据え置かれていた都市ガス使用料の引き上げ要請が市の物価対策審議委員会に提出されたが、ひとまずほかの自治体のケースを見守っている状態だ。

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