【ソウル聯合ニュース】韓国通信大手のSKテレコムとKTが、高速無線通信「LTE」に対応する米アップルの新型スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)5」の発売を予定しており、国内通信各社の勢力図の変化に注目が集まっている。
 業界によると、SKテレコムは「iPhone5」の販売でLTE加入者数1位の座を固めたい考えで、LTE市場でやや遅れを取るKTは同製品で巻き返しを図る。一方、LGユープラスは同製品の発売までに競争力を引き上げる考えだ。
 SKテレコムはKTよりもLTEサービスエリアが多く、高品質音声通話サービス「VoLTE(Voice over LTE)」など最新LTE技術を最も早く導入したほか、LTE加入者数でもトップを走っているため、「iPhone5」の販売競争でもKTより優位に立てると踏んでいる。一方のKTも、LTEサービスエリアを他社より速いスピードで拡大しているため、競争で押されることはないと自信を見せる。
 LGユープラスは、「iPhone5」の韓国発売日が確定しておらず、VoLTEなどの最新サービスに対応していない可能性が高いため、すぐに大きなダメージを受けることはないと見込んでいる。
 業界は、アップル製品を好む「iPhone3GS」や「iPhone4」のユーザーが、「iPhone5」の発売に合わせてキャリアを他社に変更するかどうかについても、神経を尖らせている。KTの「iPhone3GS」加入者の契約期間(2年)が昨年末から終了し始めたのに続き、「iPhone4」の契約期間も今月から順次終了する。
 また、「iPhone5」の発売で各社の補助金競争に再び火がつくことも懸念される。現時点でも、各社はLTEサービス加入者を増やすため、多額の補助金を出して端末の販売価格を下げ、市場をかき乱している。

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