【アトランタ聯合ニュース】米国が日本による韓国の植民地支配を容認した後も独島を日本の領土として認めていなかったことが、米海軍の資料で明らかになった。
 米国在住の歴史学者、ユ・グァンオン氏からの情報によると、米海軍が1909年に発行した「Asiatic Pilot」を見ると米政府が独島を日本の領土として認識していなかったことが分かる。第5章で「韓国の東海岸」との題名で鬱陵島と独島の地形、水深など地理的特性を紹介している。
 米海軍は鬱陵島と独島の領有権について記述していないが、対馬については「日本に属する」と表現し、日本の領土だと明記した。
 同資料が発行された1909年は、日本政府が閣議で独島を強制的に日本の領土に編入し、桂・タフト協定を通じて米国から韓国支配を認められてから4年が経過していた。
 同資料には、日本が韓国を占領した状態であるため入国時には日本の事前許可が必要だと記されており、米政府が当時の韓国の状況を詳しく把握していたことを物語っている。
 米政府が日本の独島領有権について明記しなかったのは、独島が韓国固有の領土だという否定できない歴史的事実として認めていたためとの見方が出ている。
 米国はこれまで独島問題について、韓日が解決すべき問題だとして中立的立場を取ってきた。

※注:独島の日本名は竹島
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