【ソウル聯合ニュース】韓国知識経済部は11日、8月のIT(情報技術)分野の輸出額が前年同月比0.1%増の130億4000万ドル(約1兆20億円)と暫定集計されたと明らかにした。輸入額は同12.8%減の61億9000万ドルで、IT貿易収支は68億5000万ドルの黒字となった。月間輸出額は今年に入り最高。前年同月比で6か月ぶりのプラスになった。
 欧州財政危機の影響などで韓国の輸出が減少を続ける中、IT輸出はディスプレーパネルやシステムLSI(高密度集積回路)の好調で活気づく。貿易黒字額は輸出全体(20億4000万ドル)の3.4倍に達した。
 システムLSIの輸出はモバイル用やマルチメディアプロセッサなどの好調で同121.0%増の19億5000万ドルを記録。増加は36か月連続。
 ディスプレーパネルは、世界的な価格安定、中国への輸出増が後押しし、同12.5%増の28億3000万ドルとなった。2か月連増の2桁増を記録した。
 携帯電話の輸出は、海外生産の割合が増えたため同26.6%減の15億2000万ドルとなった。
 ただ、韓国の携帯電話の世界シェアは今年4~6月期まで5四半期連続でトップ。米調査会社のストラテジー・アナリティクス(SA)によると、韓国のシェアは昨年4~6月期の23.9%から38.5%に拡大した。
 半導体メモリーの輸出はパソコン用の需要減と単価下落で同10.7%減の15億6000万ドルとなった。
 コンピューターの輸出は同1.1%減の7億1000万ドル、テレビは同19.3%減の6億2000万ドルにとどまった。
 地域別では、中国(香港含む)向けが同5.8%増の67億9000万ドル、東南アジア諸国連合(ASEAN)向けが5.1%増の14億3000万ドルとなった。一方、米国向け(10億3000万ドル)や欧州連合(EU)向け(11億6000万ドル)などへの輸出は減少した。

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