【ソウル聯合ニュース】サムスンディスプレーが自社の有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)に関する技術を持ち出したとして、LGディスプレーに対する仮処分をソウル中央地裁に申請したことが5日、分かった。
 サムスンディスプレーは、ライバル社のLGディスプレーがOLEDの中核技術と研究員を組織的・計画的に持ち出したとして、21件の記録と18の細部技術に関する営業秘密などについて、侵害を差し止める仮処分を申請した。
 サムスンディスプレーは、申請書に記載した記録と技術をLGディスプレーが直接使用したり第三者に公開した場合、1件当たり10億ウォン(約6895万円)支払うよう求めた。
 有機ELは次世代ディスプレーとして注目されており、サムスンディスプレーが世界シェアの99%を占めているという。
 これに対しLGディスプレーは同日、報道資料で「技術持ち出しに関する訴訟が進行している状況での仮処分申請にはいかなる法的意味もなく、ライバル社の評判を落とすためのものだ」と反論した。
 検察は7月、同技術を持ち出した疑いでサムスンディスプレーの前社員とLGディスプレー社員の計11人を在宅起訴した。一方、LG側は名誉毀損でサムスンディスプレーを告訴することを検討しているとみられる。

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