辻子実氏(提供写真)=(聯合ニュース)
辻子実氏(提供写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓日併合条約(日本側名称:韓国併合に関する条約)発効から29日で102年を迎えるのを前に、日本キリスト教協議会靖国神社問題委員会の辻子実氏は、聯合ニュースとの電話インタビューで、「靖国神社はなくならなければいけない侵略の象徴だ」と話した。辻子氏は、1970年から靖国神社の矛盾と不当性を指摘してきた市民活動家だ。靖国神社に参拝したり賛成する人がいなくなるまで活動を続けるという。
 同氏は強制的に結ばれた1910年の韓日併合条約について、日本が心から謝罪しなければいけない歴史だと話し始めた。
 同条約締結後、日本が朝鮮に神社参拝を強要し、クリスチャンを弾圧し殺害した歴史を知り衝撃を受けたという。それがきっかけとなって、神社を研究しこれまで批判活動を続けていると話した。
 同氏はこれまで神社に関する資料集めや考証のため、韓国、台湾、シンガポールにある神社跡を訪ねた。
 靖国神社は単なる神社ではなく、「侵略神社」だと主張し、2003年に同名の著書を出版した。日本が侵略の歴史を繰り返さないためには、「私のような日本人が神社を研究しなければいけない」と語る。
 同氏によると、同条約締結後に朝鮮半島に建てられた神社は1000社余りだと伝えられているが、現在のところ韓国で確認されたのは80社ほどだという。
 また、市民社会の積極的で具体的な歴史考証の努力がされてこそ、日本の神社に対する妄想を振り払い、過去の過ちを認められると主張する。
 同氏は、2007年に靖国神社に合祀された韓国人の遺族と生存者が、靖国神社に対し合祀撤回を求めた裁判について、「彼らが勝つよう最後まで助ける。日本と韓国の市民社会が連帯し活動できれば」と話した。

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