【ソウル聯合ニュース】地中深くの岩盤から採取するシェールガスの開発が急増し、韓国の機械・造船産業に特需をもたらす見通しだ。
 産業研究院(KIET)は20日、「シェールガス開発ブームが韓国の産業に与える影響」という報告書で、「シェールガス開発でガス生産・貯蔵・消費に関連する韓国産業の輸出が増える」とし、特に短期的に減速機、ガス圧縮機、掘削機などガス生産に必要な設備の需要が増え、採掘関連産業が活力を得ると分析した。
 また、ガスの取引増加により液化天然ガス(LNG)船の発注が増え、造船産業に特需をもたらすとしている。
 しかし、国内の石油化学産業は中国と米国の低価シェールガスに押され、輸出に打撃を受ける可能性もあると分析している。
 報告書は、韓国が天然ガスと石油中心の資源戦略から抜け出し、シェールガス開発のための持ち株投資、合併・買収(M&A)に取り組むなど世界的な流れに積極的に対応すべきだと主張している。
 シェールガス開発の難点として環境汚染を挙げているが、2010年基準で世界のエネルギー需要の21%を占めていたガスが、2035年には25%まで成長することが期待されているとし、原子力エネルギーにかわる成長産業だとしている。

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