【ソウル聯合ニュース】韓国与党セヌリ党の黄祐呂(ファン・ウヨ)代表は16日、日本の2閣僚が15日に靖国神社を参拝したことについて、閣僚がA級戦犯の位牌を祭っている場所を参拝することは戦争と侵略に対する日本政府の立場を表したものだと批判した。
 党幹部会議で発言した。黄代表は日本に参拝の自粛を要請するだけでなく、靖国神社に合祀(ごうし)されている韓国人の位牌を韓国の遺族に戻すべきだとも主張した。
 同会議では日本への批判が相次いだ。李恵薫(イ・ヘフン)党最高委員は、日本が旧日本軍の従軍慰安婦の存在を認めていないことを批判し、公式謝罪を求めた。
 兪奇濬(ユ・ギジュン)党最高委員は日本閣僚の靖国参拝と関連し、植民地支配を受けた韓国の国民感情を配慮しない行為については政府が断固として対応すべきだと主張。さらに、日本は韓国にとって重要なパートナーだが、両国の発展を妨げる歴史問題や領土問題が終了しない限り対立は続くと発言した。
 一方、沈在哲(シム・ジェチョル)党最高委員は独島問題と関連し、韓国政府が海洋科学基地建設など実効支配強化策を暫定保留するとしたことについて反発。現政権になって、82億ウォン(5億7300万円)を投じて進めてきた事業の中断は血税を無駄にすることだと政府に撤回を求めた。

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