【ロンドン聯合ニュース】ロンドン五輪サッカー男子の3位決定戦後に、韓国選手が行ったセレモニーについて国際オリンピック委員会(IOC)が制裁を検討している背景には、IOCの五輪憲章と国際サッカー連盟(FIFA)の法規がある。IOCの五輪憲章は「いかなる政治・宗教的、または人種差別的宣伝も禁じる」と明示している。
 韓国のMF朴鍾佑(パク・ジョンウ)は10日に開かれた五輪サッカー男子の日本戦後に、「独島はわれわれの領土」と書かれた紙を掲げたセレモニーを行った。同セレモニーは独島の領有権をめぐり、韓日間で葛藤が生じている状況で行われたため、政治的宣伝と解釈できる素地がある。
 IOCの調査とは別途に、FIFAも大韓サッカー協会に真相を把握して16日までに報告するよう指示した。FIFAの法規にも宗教、政治などいかなる理由でも差別を禁じる内容がある。また、FIFAと国際サッカー評議会(IFAB)の規則にも政治的パフォーマンスを禁じる内容が盛り込まれている。
 大韓サッカー協会は同選手が試合終了後、サポーターからプラカードを渡され、偶発的に行ったものと把握している。紙を掲げピッチを走り、直ちに制止したが、その場面が撮影された写真がメディアを通じ配布され、政治的目的を持ったパフォーマンスのように思われていると釈明した。
 一方、IOCは同選手に対し表彰式への参加を禁止し、調査を行う方針を明らかにしている。

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