【ソウル聯合ニュース】北朝鮮脱出住民(脱北者)を支援する韓国人活動家、金永煥(キム・ヨンファン)氏が中国当局に拘束され拷問を受けたとされる問題が、韓国と中国の外交問題に発展する可能性が出てきた。
 韓国外交通通商部の趙泰永(チョ・テヨン)報道官は31日の定例会見で、国連人権理事会などを通じた国際社会への金氏の訴えを積極的に支援する考えを示した。現在中国で拘束されている韓国国民625人についても拷問など「過酷な行為」の有無について調査する方針を明らかにし、「結果次第では必要な措置を取る」と述べた。
 趙報道官は報道官声明として表明しており、外交問題に発展することを避けてきた韓国政府が積極的な対応に乗り出したものと推測される。中国外務省が聯合ニュースの取材に対し「法律に従い調査を進めた」と拷問を否定したことを受けた措置とみられる。

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