【ソウル聯合ニュース】韓国の北朝鮮人権運動家、金永煥(キム・ヨンファン)氏が中国公安(警察)の取り調べを受けた際、眠るときも横になることを許されず、いすで手錠を掛けられたままだったことが分かった。韓国与党・セヌリ党の河泰慶(ハ・テギョン)国会議員が30日に出演したラジオ番組で、金氏から聞いた話として明らかにした。
 「北朝鮮民主化ネットワーク」の研究委員を務める金氏は、中国で114日間身柄を拘束された末、今月20日に釈放された。
 河議員は、金氏は拘束後に丹東国家安全庁で1か月間取り調べを受けたが、そのうち6日間は全く寝かせてもらえなかったとし、「想像以上につらい拷問を受けたようだ」と述べた。また、中国内のネットワークについて黙秘権を行使し、電気棒(スタンガン)による拷問も受けたと明かした。
 その上で、こうした過酷な仕打ちには「北朝鮮の強い要請」があったとの見方も出ていると伝えた。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0