【北京聯合ニュース】北朝鮮が改革開放説を否定したことを複数の中国メディアが30日に報じた。中国は高い関心を示しているようだ。
 北朝鮮の対韓国窓口機関「祖国平和統一委員会」は29日、朝鮮中央通信に対し、最近の北朝鮮の変化の兆しについて韓国が「改革開放の試み」と解釈するのは我田引水だと改革開放説を否定し、改革を行っていない分野はなく、国の門を閉ざしたこともないと主張した。
 中国国営通信の新華社は、同委員会の報道官が朝鮮中央通信の記者の質問に答える形で、「一部で北朝鮮の改革開放説に言及しているが、これは荒唐無稽で話にならない」との論評を出したと報じた。北朝鮮の全ての政策は偉人らの思想と偉業を受け継ぐもので、これと関連して、いかなる変化もあり得ず、北朝鮮はこれまで改革開放政策を進めてきたとの発言を紹介した。
 また、北朝鮮の体制の変化や改革開放の可能性に関する言及は韓国の一部に存在する吸収統一の妄想を示しているとの同報道官の解釈も伝えた。
 中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)も、同報道官が北朝鮮の政策変化や改革開放に関する解釈について「でたらめだ」と論評したと報じた上で、報道官の発言内容を詳しく伝えた。
 中国の通信社、中国新聞社は、韓国当局が北朝鮮の政策変化や改革開放について推論しているが、同報道官がいかなる政策変化もないと強調したと報じた。ほかの中国メディアや百度(バイドゥ)など検索サイトも同報道官の発言を詳しく伝えた。
中国当局は、故金正日(キム・ジョンイル)総書記が生前から北朝鮮に改革開放を注文していたことから、同委員会の主張に関心を示しているとみられる。

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