朝鮮中央テレビが報じた歌手リ・ソルジュ(左)と金第1書記の夫人、リ・ソルジュ氏=(聯合ニュース)
朝鮮中央テレビが報じた歌手リ・ソルジュ(左)と金第1書記の夫人、リ・ソルジュ氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の視察などに最近同行している若い女性は、金第1書記の夫人、リ・ソルジュ氏と確認された。
 朝鮮中央テレビや朝鮮中央放送など北朝鮮メディアは25日午後8時のニュースで、金第1書記の綾羅人民遊園地の完工式に出席したことを報じながら、「金正恩元帥が夫人のリ・ソルジュ同志と共に会場に出向いた」と伝えた。
 北朝鮮メディアが金第1書記の夫人とその名前に公式に言及するのは初めて。リ・ソルジュ氏は6日に金第1書記とともに牡丹峰楽団のテスト公演を観覧する姿が、北朝鮮メディアを通じ翌日公開された後、金日成(キム・イルソン)主席命日の錦繍山太陽宮殿参拝、キョンサン遊園地の視察などに同行する姿がとらえられた。しかし、夫人の存在や名前は明らかにされていなかった。
 北朝鮮の内部事情に精通した消息筋は「夫人は人民保安部の協奏団などで芸術活動を行っていたと聞いている。金第1書記と結婚し、金日成総合大学の特設班で6か月ほどファーストレディ教育を受けた」と話した。楽団活動などの経歴を生かし、牡丹峰楽団の結成を主導し公演を総括しているとの話だ。
 実際に夫人の公開活動は牡丹峰楽団のテスト公演観覧からスタートし、同楽団は米国映画をバックスクリーンで流すなど異色の公演を披露している。
 金第1書記は昨年2月に中国大使館職員らと銀河水管弦楽団の音楽会を鑑賞したが、そのステージで「リ・ソルジュ」という女性歌手が歌う姿が朝鮮中央テレビを通じ公開されていた。この女性が夫人だったとすれば、結婚は同公演後と推定される。
 夫人の存在が公開された背景には、金第1書記の若さなどの弱点を補う意図があるとみられる。

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