【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が金日成(キム・イルソン)主席の銅像を壊そうとしたテロ犯を摘発したとして公開した人物が、北朝鮮脱出住民(脱北者)出身のチョン・ヨンチョル氏(52)であることが確認された。
 統一部報道官は20日、「北朝鮮がテロ犯だと発表したチョン・ヨンチョル氏は2010年に韓国に入国した脱北者出身であることが関係機関の調査で確認された」と明らかにした。
 チョン氏は咸鏡北道に居住していたが、2010年4月に中国に脱北し、約7か月後に韓国入りした。入国後は3か月間の定着教育を受けた後、江原道・春川市に居住した。19日に平壌で行った記者会見では北朝鮮に家族がいることを明らかにしたが、韓国入国当時には家族に対して言及していなかった。
 同氏は記者会見で韓国の脱北者団体「金日成(キム・イルソン)の銅像を壊す会」と情報機関、米国の指令を受け、北朝鮮の国境付近にある銅像を破壊しようとしたと主張した。
 これについて、韓国情報機関の国家情報院は「韓国の情報機関が銅像の破壊を企図したことはない。チョン氏が情報機関員と主張する人物も国家情報院には存在しない」と説明した。

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