【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮間で離れ離れになった家族が映像を通じ安否を確認し合う「離散家族ビデオレーター」の制作事業が4年ぶりに再び推進される。
 韓国政府当局者は16日、「離散家族の高齢化で死亡者が増加していることを受け、離散家族の交流が活性化した以降や死後に北朝鮮に居住する家族に伝達できるようビデオレーターを制作することにした」と明らかにした。
 大韓赤十字社は統一部から委託を受け、8月から離散家族情報統合システムに登録された生存者全員を対象に需要調査を始め、対象者を選定して撮影を開始する予定。北朝鮮の家族に伝えるメッセージなどを映像に収めるという。
 6月末現在、統合システムに登録された離散家族12万8713人のうち、生存者は7万7122人、死亡者は5万1591人。2010年末と比べ、生存者は5355人減少した。生存者のうち、70代以上の高齢者の割合も2010年末の76.7%から今年は79.6%に高まった。
 統一部と大韓赤十字社は2005年に高齢の離散家族を中心に4000人を選定してビデオレーターを制作したことがある。2008年には南北間の合意に基づき、再会した離散家族のうちそれぞれ20人のビデオレーターを制作して交換した。
 離散家族再会は2000年の南北首脳会談以降、毎年2~3回実施され、これまで18回行われたが2010年9月末以来開かれていない。

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