【ソウル聯合ニュース】韓国の建設会社が北朝鮮のインフラ開発事業を主導すれば、南北が共にウィンウィン(相互利益)効果を得られるとの研究報告書を韓国建設産業研究院が5日に公表した。
 同研究院は建設業界が出資して設立したシンクタンク。報告書は北朝鮮の経済再建のために、さまざまなインフラ整備が欠かせないとし、韓国の建設会社がその役割を担うべきだとした。
 朝鮮半島縦断鉄道を例に挙げ、同鉄道がシベリア鉄道などと連結することで大きな利益を生むと指摘。北朝鮮も列車が通過するだけなので、体制の不安要因を生むことなく通行料収入を挙げられるとした。
 韓国建設産業研究院のパク・ヨンソク研究委員は、北東アジアの中心に位置している朝鮮半島は経済の中心軸になる可能性があるにもかかわらず、南北分断によって韓国が「陸の孤島」になっていると主張。縦断鉄道を活用することで、現状を打開する必要があると述べた。
 パク研究委員は、中国が中心になって開発を推進している北朝鮮の経済特区への投資を呼びかけるとともに、「北朝鮮の建設市場開放に備え、さまざまな準備をする必要がある」と訴えた。
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