【ソウル聯合ニュース】西ドイツ(当時)滞在中の1985年に夫と共に北朝鮮に誘い出されたとされる韓国出身の申淑子(シン・スクチャ)さんと関連し、国連の実務グループが「申さんと2人の娘は北朝鮮によって強制抑留された」と公式に認めていたことが29日までに分かった。
 人権団体、北朝鮮反人道犯罪撤廃国際連帯(ICNK)が29日、ソウルで記者会見を開き、国連の実務グループが強制抑留の公式見解を出したと明らかにした。実務グループの公式見解は国連の北朝鮮での人権に関する報告書にも記載されるもようだ。
 北朝鮮は先月27日、国連実務グループの質問に対し、申さんが肝炎を患い死亡したとし、「任意的抑留とは何も関係がない」と回答していた。
 北朝鮮当局は同回答で、1986年に北朝鮮を脱出して韓国に戻り、妻と娘の救出活動を続けている申さんの夫の呉吉男(オ・ギルナム)さんについて、「家族を捨て2人の娘の母親を死に追いやったため、2人の娘は呉氏に会うことを強く拒否している」と主張した。
 この日、呉さんは国連の認定を肯定的に評価した上で、「2人の娘と再開できることに希望を持っている」と述べた。

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