【ソウル聯合ニュース】米国で牛海綿状脳症(BSE)に感染した乳牛が確認された問題で、韓国農林水産食品部関係者は25日、米国産牛肉に対する輸入検疫検査をすぐには中断しないと明らかにした。
 同関係者は一部海外メディアで韓国が輸入検疫検査を一時中断すると伝えたことについて、「事実ではない」と否定。BSEが飼料で発生したのか、自然発生したのかを含め韓国政府が情報収集に当たっていると説明した上で、「情報収集の結果を基に処置を取る」と話した。輸入検疫検査の中断は事実上、米国産牛肉の輸入禁止を意味する。
 米農務省は前日、カリフォルニア州で乳牛1頭からBSE(牛海綿状脳症)の感染が確認されたと発表した。米国でBSE感染牛が確認されたのは4例目で、2006年3月以来、約6年ぶりとなる。
 韓国は米国でBSEが最初に見つかった2003年12月に米国産牛肉の輸入を全面禁止した。2008年に条件付きで輸入を再開し、昨年は56万3013トンを輸入している。
 同関係者は「韓国が輸入している米国牛と今回のBSEは直接関係がない。家畜伝染病予防法などに基づいて、措置を取る」と、しばらくは状況を見守るとの立場を強調した。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0